comotec Blog 2.0

ホーム
comotec Blog 2.0
「とりあえずSNS」から卒業する──企業が発信する情報を整理する考え方

「とりあえずSNS」から卒業する──企業が発信する情報を整理する考え方

はじめに

「SNSを始めた方がいいと思っているのですが、何を発信すればいいのか分からない」
企業の情報発信について相談を受けていると、こうした声を聞くことがあります。

Instagram、X、TikTokなど、企業が活用できるSNSは増えています。情報発信の手段が増えたこと自体は、大きなメリットです。

一方で、「とりあえずSNSを始める」というところからスタートすると、投稿すること自体が目的になってしまうケースもあります。

「今日は○○の日です」
「社内で○○をしました」
「新商品を発売しました」

もちろん、こうした投稿にも意味はあります。しかし、それだけでは「この会社は何が強いのか」「自分にどんなメリットがあるのか」まで伝えるのは難しいでしょう。

大切なのは、SNSを始めることではありません。
自社が誰に、何を伝え、どのような行動につなげたいのか。
そこから逆算して、情報発信を考えることが重要です。

SNSは「目的」ではなく「手段」

SNSを活用すると聞くと、「Instagramを始めよう」「Xで毎日投稿しよう」と、媒体から考えてしまいがちです。

しかし、本来は逆です。

例えば「採用を強化したい」という目的であれば、求職者が知りたいのは、単なる企業ニュースではありません。

「どんな人が働いているのか」
「どんな仕事をするのか」
「職場の雰囲気はどうなのか」
「入社後にどのように成長できるのか」

といった情報の方が、企業理解につながります。

一方、「問い合わせを増やしたい」のであれば、

「どんな課題を解決できるのか」
「他社と何が違うのか」
「実際にどのような成果が出ているのか」

といった情報が重要になります。

つまり、「SNSで何を投稿するか」を考える前に、「何を変えたいのか」を整理する必要があります。

「誰に伝えるか」で、発信する情報は変わる

同じ企業の情報発信でも、見る相手によって知りたい情報は異なります。

例えば、採用を目的とするなら、社員インタビューや仕事紹介、1日の流れ、教育制度などが有効です。

一方、BtoBの営業につなげたいのであれば、導入事例や専門的なノウハウ、よくある課題への解決方法などが重要になります。

さらに、企業のブランドを高めたいのであれば、商品やサービスだけでなく、

「なぜこの仕事をしているのか」
「何を大切にしている会社なのか」
「どのような姿勢で顧客と向き合っているのか」

といった企業そのものの考え方も伝えていく必要があります。

まずは誰に向けた情報なのかを明確にすることが大切です。

発信する情報を4つに整理してみる

では、実際に何を発信すればよいのでしょうか。

企業の情報発信は、大きく4つに整理すると考えやすくなります。

① 知ってもらう情報

企業や商品、サービスを知るきっかけとなる情報です。
SNSでの投稿や動画など、まず興味を持ってもらうための情報がここに当たります。

② 理解してもらう情報

「この会社は何ができるのか」「どんな強みがあるのか」を伝える情報です。
サービス紹介、専門的な解説、導入事例などが該当します。

③ 信頼してもらう情報

「ここなら安心して任せられそう」と感じてもらうための情報です。
顧客の声、実績、社員紹介、企業の考え方などがその役割を担います。

④ 行動してもらう情報

問い合わせ、資料請求、応募、購入など、具体的な行動につなげる情報です。
つまり、SNSの投稿内容だけを考えるのではなく、情報の役割ごとに、自社の発信内容を見直してみることが大切です。

ここまで整理すると、「SNSに何を投稿するか」だけではなく、企業としてどの情報が不足しているのかが見えてきます。

SNSだけで完結させない

もう一つ重要なのが、SNSだけですべてを伝えようとしないことです。

例えば、SNSで「新しいサービスを始めました」と投稿したとします。

そこで興味を持った人が、次に知りたいのは、

「具体的に何をしてくれるのか」
「自社にどんなメリットがあるのか」
「実際の導入事例はあるのか」
「費用はどのくらいなのか」

といった情報かもしれません。

こうした情報をすべてSNSだけで伝えるのは難しいでしょう。

そこで、

SNSで知る

Webサイトで詳しく理解する

導入事例や顧客の声を見る

問い合わせる

という情報の流れをつくります。

採用であれば、

SNSで会社を知る

採用サイトを見る

社員や仕事内容を知る

会社への理解を深める

応募する

という流れも考えられます。

SNS、Webサイト、動画、営業資料などを別々に考えるのではなく、それぞれの役割を決めて、情報全体をつなげることが重要なのです。

「何を発信するか」を整理すると、発信そのものが変わる

情報発信を見直すとき、「SNSの投稿頻度を上げる」「フォロワーを増やす」といった数字から考える必要はありません。

まず、

「誰に届けたいのか」
「何を知ってほしいのか」
「最終的にどんな行動につなげたいのか」

を整理してみる。

そのうえで、SNSで伝える情報、Webサイトで詳しく伝える情報、営業担当が直接伝える情報など、それぞれの役割を決めていきます。

例えば採用であれば、SNSでは「社員の日常」を見せ、採用サイトでは「仕事内容や制度」を詳しく説明し、会社説明会では「実際の働き方やキャリア」を伝える。

このように考えると、SNSの投稿も単発の情報ではなく、企業を知り、理解し、信頼し、行動してもらうための一つの接点として機能するようになります。

まとめ

SNSは、これからも企業にとって重要な情報発信手段であり続けるでしょう。

だからこそ、「とりあえずSNS」から一歩進んで、SNSを含めた情報発信全体の設計を考えてみる。

どの媒体を使うかよりも先に、企業が伝えたいことと、相手が知りたいことを整理する。そして、それぞれの媒体に役割を持たせる。

これからの企業の情報発信には、こうした「発信すること」ではなく「伝わる仕組みをつくる」という視点が、ますます重要になっていくのではないでしょうか。

関連記事

お問い合わせ

お電話でのご相談・お問い合わせ

089-921-0002

〈 平日 9:00〜18:00 〉

メールでのご相談・お問い合わせ

※お見積もり・ご提案などの対応に料金はかかりません

TOPへ戻る

ご相談・お問い合わせ