「お問い合わせフォームからスパムメールが届くようになった」
そんな悩みを抱えるサイト運営者は少なくありません。
スパムを放置していると、大事な問い合わせを見逃したり、対応に余計な手間がかかったりするリスクが高まります。
しかし、ポイントを押さえて適切に対策すれば、スパムを大幅に減らすことが可能です。
この記事では、なぜフォームにスパムが届くのかという基本から、すぐに実践できる対策方法までをわかりやすく解説します。
運用のストレスを軽減するために、ぜひ取り入れてみてください。
フォームが公開されている以上、スパムメールが届くリスクは避けられません。
主な原因は、「ボット(自動送信プログラム)」による攻撃です。ボットはインターネット上のフォームを探して巡回し、自動でメッセージを送りつけてきます。
また、一部には手動でスパムを送るケースもありますが、多くはボットによるものです。
つまり、フォームをただ設置しただけでは、スパムの対象になってしまうのです。
だからこそ、フォームを保護するための対策が重要になります。
ここからは、今日から取り組める具体的な方法を紹介します。
まず確認しておきたいのが、フォームの送信先に設定しているメールアドレスです。
たとえば、
info@example.com
contact@example.com
といったわかりやすいアドレスを使っていると、ボットに狙われるリスクが高まります。
可能であれば、ランダムな文字列を含むアドレス(例:form_xyz123@example.com)を設定すると、ターゲットにされにくくなります。運用ルールに支障がない範囲で、できるだけ予測されにくいアドレスを使用するのがおすすめです。
また、フォーム送信後に「受信許可設定(ドメイン指定受信)」を案内する場合は、
ドメイン名(例:@example.com)単位での許可を促すようにしましょう。
個別のメールアドレスを記載してしまうと、そのアドレスが特定され、スパムの標的になりやすくなるため注意が必要です。
次に見直したいのは、サイト内でのメールアドレスの扱いです。
HTML上にメールアドレスをそのまま記載していると、ボットが簡単に情報を拾い、スパムを送りつけてきます。
メールアドレスを掲載する必要がある場合は、
・「@」を「[at]」に置き換える
・JavaScriptを使って表示する
など、ボットに拾われにくい工夫を施しておきましょう。
より確実にスパムを防ぐには、フォームに「reCAPTCHA(リキャプチャ)」を組み込むのが効果的です。
reCAPTCHAは、Googleが提供しているサービスで、フォームにアクセスした相手が人間かボットかを自動で判定します。
特に「reCAPTCHA v3」は、ユーザーに追加操作を求めることなく、裏側で静かに判定を行ってくれるため、利用者の利便性も損ないません。
導入の流れ(概要)
・GoogleのreCAPTCHA公式サイトにアクセスして、APIキーを取得
・サイトまたはフォーム管理ツールにキーを設定
・必要に応じて、スパム検出のしきい値を調整
・WordPressサイトであれば、プラグインを使うことで手軽に導入できるため、比較的短時間で設置可能です。
スパム対策は、フォームを安全に運用するうえで欠かせない作業です。
・宛先メールアドレスの工夫
・サイト上でのアドレス公開方法の見直し
・ドメイン単位での受信許可設定の案内
・reCAPTCHAの導入
これらの基本を押さえるだけでも、スパムのリスクは大きく低減できます。
小さな対策を積み重ねることで、フォーム運用の負担がぐっと軽くなります。
ぜひ、できるところから実践して、快適なサイト運営を目指していきましょう。
本社
〒790-0012 愛媛県松山市湊町8丁目111番地1
愛建ビル3F
TEL:089-921-0002FAX:089-921-0004
東京サテライトオフィス
〒108-0075 東京都港区港南1丁目9番36号
アレア品川ビル(NTTデータ品川ビル)13階
エキスパートオフィス品川801号室
TEL:050-3154-7752
© 2000-2024 COMOTEC Co., Ltd.