Webサイトは「作って終わり」ではなく、公開後の運用こそが成果を左右します。
そのためには、アクセス状況やユーザーの動きを継続的に可視化し、具体的な数値に基づいて改善を図ることが重要です。
GoogleAnalytics(GA4)は、そうした運用の土台となるデータを手軽に取得・分析できるアクセス解析ツールです。
今回はGA4の中でも、まず押さえておきたい主要レポートをピックアップし、それぞれの活用ポイントをご紹介します。
現在のアクセス状況を即時確認
リアルタイムレポートでは、今現在サイトにアクセスしているユーザーの数や、そのユーザーが閲覧しているページ、流入元、地域などを即座に把握することができます。
たとえばSNSにリンクを投稿した直後やメルマガ配信後にどの程度アクセスがあるのかを確認でき、施策の即時的な反応を測る指標になります。
アクセスの波をリアルタイムで追いかけることで、タイミングや媒体別の反応傾向を掴むヒントにもなります。
ユーザー像の可視化
ユーザー属性では、訪問者の年齢層や性別、興味・関心ジャンルなど、サイトに訪れているユーザーの特徴を視覚的に確認できます。
広告やコンテンツの想定ターゲットと、実際の訪問者像が一致しているかどうかを分析することで、マーケティングの方向性を見直す判断材料になります。
「意外と30代男性の訪問が多い」といった気づきが、今後の情報発信やデザインの見直しにもつながります。
地域ごとのアクセス状況を把握
地域別のアクセス状況を確認することで、どのエリアからの訪問が多いのか、また想定していた地域と実際のアクセス状況に差があるかを分析できます。
たとえば特定の地域での広告出稿やイベント開催を行っている場合、その施策の効果測定にも役立ちます。
県単位・市町村単位での細かな分析ができるため、エリアマーケティングの一環として活用しやすいレポートです。
閲覧環境の確認で表示最適化へ
このレポートでは、ユーザーが使用しているデバイス(スマートフォン・PC・タブレット)やOS、ブラウザの種類を確認できます。
たとえばスマートフォンユーザーの比率が高い場合、スマホでの見やすさや操作性がより重要になりますし、特定のブラウザで表示に問題が起きていないかといった確認にも活用できます。
ユーザーの閲覧環境に合わせた最適化は、離脱率の改善や滞在時間の向上にもつながります。
流入経路の分析で効果測定を
ユーザーがどこから訪問してきたのかを把握できるのが「集客レポート」です。Google検索、SNS、メールマガジン、外部リンク、直接入力など、流入元をカテゴリごとに確認できます。
集客施策ごとの効果を数値で可視化できるため、どの媒体が成果につながっているのかを評価し、効果的なチャネルに注力する戦略づくりに役立ちます。
また、予想外の流入経路が見つかることもあり、新たな集客アイデアを得られるきっかけにもなります。
ユーザーの行動と滞在状況を把握
エンゲージメントレポートでは、各ページの閲覧数、平均エンゲージメント時間、スクロールの深さ、コンバージョンへの到達率など、ユーザーの行動を多角的に確認できます。
どのページに注目が集まっているか、どのコンテンツが成果に貢献しているかを可視化できるため、改善すべきページや強化すべきポイントを特定しやすくなります。
ページごとの役割や導線設計の見直しにもつながる重要な指標です。
GA4は「見込み客の動き」や「施策の反応」を可視化することで、感覚ではなくデータに基づく改善を実現する強力なツールです。
まずは今回ご紹介した基本レポートから、定期的にアクセス状況を確認してみてください。
日々の運用の中で数値の変化を把握する習慣をつけることで、サイトの成果を着実に高めていくことができます。
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